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資料館(鋼材・材料) >> 3.JISに規定される鉄鋼(金属材料)の種類・特性・用語など

一般構造用圧延鋼材(SS330、SS400、SS490、SS540)
引用元 : JIS G 3101:2004 一般構造用圧延鋼材


  • JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材 − Rolled steels for general structure

JIS規格に規定される、一般構造用圧延鋼材
(SS330、SS400、SS490、SS540)に関して、
JIS規格(日本工業規格)において、上記の
JIS規格から引用・抜粋した資料です。

ご利用に際しては、こちらのご注意もご
確認ください。

JIS規格関連ではこちらもご参考にどうぞ。
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一般構造用圧延鋼材(SS330、SS400、SS490、SS540)

1.適用範囲

この規格は、橋、船舶、車両その他の構造物に用いる一般構造用の熱間圧延鋼材(以下、鋼材という。)について規定する。


2.引用規格

付表1 に示す規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版(追補を含む。)を適用する。

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3.種類及び記号

熱間圧延鋼材の種類は、4種類とし、その記号は、表1 による。

表1 種類の記号
種類の記号 適用
SS330 鋼板、鋼帯、平鋼及び棒鋼
SS400 鋼板、鋼帯、形鋼、平鋼及び棒鋼
SS490
SS540 厚さ40mm以下の鋼板、鋼帯、形鋼、平鋼及び径、辺又は対辺距離40mm以下の棒鋼
備考: 棒鋼には、バーインコイルを含む。


4.化学成分

熱間圧延鋼材は、8.1の試験を行い、その溶鋼分析値は、表2 による。

表2 化学成分 (単位:%)
種類の記号 C Mn P S
SS330 - - 0.050以下 0.050以下
SS400
SS490
SS540 0.30以下 1.60以下 0.040以下 0.040以下
備考: 必要に応じて、表2以外の合金元素を添加してもよい。
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5.機械的性質

熱間圧延鋼材は、8.2の試験を行い、その降伏点又は耐力、引張強さ、伸び及び曲げ性は、表3 による。なお、曲げ性の場合は、その外側にき裂を生じてはならない。

表3 機械的性質
種類の
記号
降伏点又は耐力
N/mm2
引張
強さ
N/mm2
鋼材の厚さ(1
mm
引張
試験片
伸び
曲げ性
鋼材の厚さ(1)mm 曲げ
角度
内側半径 試験片
16
以下
16を
超え
40
以下
40を
超え
100
以下
100を
超える
もの
SS330 205
以上
195
以上
175
以上
165
以上
330

430
鋼板、鋼帯、平鋼の
厚さ5以下
5号 26
以上
180° 厚さの
0.5倍
1号
鋼板、鋼帯、平鋼の
厚さ5を超え16以下
1A号 21
以上
鋼板、鋼帯、平鋼の
厚さ16を超え50以下
1A号 26
以上
鋼板、平鋼の厚さ
40を超えるもの
4A号 28
以上
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25以下
2号 25
以上
180° 径、辺又は
対辺距離
の0.5倍
2号
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25を
超えるもの
14A号 28
以上
SS400 245
以上
235
以上
215
以上
205
以上
400

510
鋼板、鋼帯、平鋼、形鋼
の厚さ5以下
5号 21
以上
180° 厚さの
1.5倍
1号
鋼板、鋼帯、平鋼。形鋼
の厚さ5を超え16以下
1A号 17
以上
鋼板、鋼帯、平鋼、形鋼
の厚さ16を超え50以下
1A号 21
以上
鋼板、平鋼、形鋼の
厚さ40を超えるもの
4A号 23
以上
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25以下
2号 20
以上
180° 径、辺又は
対辺距離
の1.5倍
2号
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25を
超えるもの
14A号 22
以上
SS490 285
以上
275
以上
255
以上
245
以上
490

610
鋼板、鋼帯、平鋼、形鋼
の厚さ5以下
5号 19
以上
180° 厚さの
2.0倍
1号
鋼板、鋼帯、平鋼。形鋼
の厚さ5を超え16以下
1A号 15
以上
鋼板、鋼帯、平鋼、形鋼
の厚さ16を超え50以下
1A号 19
以上
鋼板、平鋼、形鋼の
厚さ40を超えるもの
4A号 21
以上
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25以下
2号 18
以上
180° 径、辺又は
対辺距離
の2.0倍
2号
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25を
超えるもの
14A号 20
以上
SS540 400
以上
390
以上
- - 540
以上
鋼板、鋼帯、平鋼、形鋼
の厚さ5以下
5号 16
以上
180° 厚さの
2.0倍
1号
鋼板、鋼帯、平鋼。形鋼
の厚さ5を超え16以下
1A号 13
以上
鋼板、鋼帯、平鋼、形鋼
の厚さ16を超え50以下
1A号 17
以上
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25以下
2号 13
以上
180° 径、辺又は
対辺距離
の2.0倍
2号
棒鋼の径、辺又は
対辺距離25を
超えるもの
14A号 16
以上
注(1) 形鋼の場合、鋼材の厚さは、付属書1図1の試験片採取位置の厚さとする。棒鋼の場合、丸鋼は径、角鋼は辺及び六角鋼は対辺距離の寸法とする。
備考1. 厚さ90mmを超える鋼板に4号試験片の伸びは、厚さ25.0mm又はその端数を増すごとに、表3 の伸びの値から1%を減じる。ただし、減じる限度は3%とする。
備考2. 厚さ5mm以下の鋼材の曲げ試験には、3号試験片を用いてもよい。

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6.形状、寸法、質量及び許容差

形状、寸法、質量及びその許容差は、次による。
JIS G 3191、 JIS G 3192、 JIS G 3193、 JIS G 3194

この場合、鋼板及び鋼帯のカットエッジの場合の幅、並びに鋼板の長さの許容差は、特に指定がない限り JIS G 3193 の許容差 A による。
JIS G 3193 に規定されていない板厚の許容差については、受渡当事者間で協定してもよい。



7.外観

鋼材の外観は、JIS G 3191 の 9.(外観)、JIS G 3192 の 9.(外観)、JIS G 3193 の 6.(外観) 及び JIS G 3194 の 10.(外観) による。

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8.試験

8.1 分析試験
8.1.1 分析試験の一般事項及び分析試料の採り方
鋼材の化学成分は、溶綱分析によって求め、分析試験の一般事項及び分析試料の採り方は、JIS G 0404 の 8.(化学成分) による。
8.1.2 分析方法
分析方法は、次のいずれかによる。
JIS G 1211、 JIS G 1213、 JIS G 1214、 JIS G 1215、 JIS G 1253、 JIS G 1256、 JIS G 1257、 JIS G 1258

8.2 機械試験
8.2.1 試験一般
機械試験の一般事項は、JIS G 0404 の 9.(機械的性質) による。ただし、供試材の採り方はA類とし、試験片の数及び採取位置は、次による。なお、曲げ性の試験は、特に注文者の指定がない限り省略してもよい。
8.2.2 引張試験片及び曲げ試験片の数
引張試験片及び曲げ試験片の数は、次による。
  1. 鋼板及び平鋼 : 同一溶鋼に属し、最大厚さが最小厚さの2倍以内のものを一括して一組とし、それぞれ1個採取する。ただし、一組の質量が50tを超えるときは、それぞれ2個採取する。この場合、鋼板1枚で50tを超えるときは、試験片の数は、鋼板1枚からそれぞれ1個とする。
  2. 鋼帯及び鋼帯からの切板 : 同一溶鋼に属し、同一厚さのものを一括して一組とし、それぞれ1個採取する。ただし、一組の質量が50tを超えるときは、それぞれ2個採取する。
  3. 形鋼 : 同一溶鋼及び同一断面形状に属し、最大厚さが最小厚さの2倍以内のものを一括して一組とし、それぞれ1個採取する。ただし、一組の質量が50tを超えるときは、それぞれ2個採取する。
  4. 棒鋼 : 同一溶鋼及び同一断面形状に属し、最大径(辺又は対辺距離)が最小径(辺又は対辺距離)の2倍以内のものを一括して一組とし、それぞれ1個採取する。ただし、一組の質量が50tを超えるときは、それぞれ2個採取する。
  5. 熱処理を行った鋼材の試験片の数 : 熱処理を行った鋼材の試験片の数は、同一溶鋼及び同一形状に属し、同一熱処理条件ごとに、a)、b)、c) 及び d) による。
8.2.3 引張試験片及び曲げ試験片の採取位置
引張試験片及び曲げ試験片の採取位置は、JIS G 0416 による。ただし、付属書1 を適用してもよい。
鋼帯の試験片は、評価されるべき材料部分に隣接する位置から採取するものとする。
8.2.4 試験片
引張試験片及び曲げ試験片は、次による。
  1. JIS Z 2201 の 1A号、2号、4号、5号又は14A号試験片。
  2. JIS Z 2204 の 1A号、2号又は3号試験片。
8.2.5 試験方法
引張試験及び曲げ試験の方法は、次による。
  1. JIS Z 2241
  2. JIS Z 2248
8.2.6 引張試験片が規定の寸法どおりに採れない場合の引張試験
引張試験片が規定の寸法どおりに採れない場合の引張試験の実施又はその値などについては、受渡当事者間の協定による。
8.2.7 鋼帯の引張試験片の省略
鋼帯の引張試験は、注文者の承認を得た場合には省略してもよい。

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9.検査
9.1 検査
検査は、次による。
  1. 検査の一般事項は、JIS G 0404 による。
  2. 化学成分は、4.に適合しなければならない。
  3. 機械的性質は、5.に適合しなければならない。
  4. 形状、寸法及び質量は、6.に適合しなければならない。
  5. 外観は、7.に適合しなければならない。

9.2 再検査
引張試験及び曲げ試験で合格にならなかった鋼材は、JIS G 0404 の 9.8(再試験)によって、再試験を行って合否を決定してもよい。

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10.表示

検査に合格した鋼材には、鋼材ごと又は1結束ごとに、次の項目を適切な方法で表示する。ただし、受渡当事者間の協定によって、その一部を省略してもよい。
  1. 種類の記号
  2. 溶鋼番号又は検査番号
  3. 寸法
  4. 結束ごとの数量又は質量(鋼板と鋼帯の場合)
  5. 製造業者名又はその略称


11.報告

JIS G 0404 の 13.(報告) による。製造業者は、要求がある場合は、JIS G 0415 の表1 の記号2.3 又は3.1.B を注文者へ提出しなければならない。
なお、表2 の備考の規定によった場合は、成績表に添加元素の含有量を付記する。


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【付表1 引用規格】
  • JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
  • JIS G 0415 鋼及び鋼製品 - 検査文書
  • JIS G 0416 鋼及び鋼製品 - 機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
  • JIS G 1211 鉄及び鋼 - 炭素定量方法
  • JIS G 1213 鉄及び鋼 - マンガン定量方法
  • JIS G 1214 鉄及び鋼 - りん定量方法
  • JIS G 1215 鉄及び鋼 - 硫黄定量方法
  • JIS G 1253 鉄及び鋼 - スパーク放電発光分光分析方法
  • JIS G 1256 鉄及び鋼 - 蛍光X線分析方法
  • JIS G 1257 鉄及び鋼 - 原子吸光分析方法
  • JIS G 1258 鉄及び鋼 - 誘導結合プラズマ発光分光分析方法
  • JIS G 3191 熱間圧延棒鋼とバーインコイル形状、寸法及び質量並びにその許容差
  • JIS G 3192 熱間圧延形鋼の形状、寸法、質量及びにその許容差
  • JIS G 3193 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状、寸法、質量及びにその許容差
  • JIS G 3194 熱間圧延平鋼の形状、寸法、質量及びにその許容差
  • JIS Z 2201 金属材料引張試験片
  • JIS Z 2204 金属材料曲げ試験片
  • JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
  • JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法

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附属書1(規定)試験片の採取位置
1. 適用範囲
この附属書は、引張試験片及び曲げ試験片の採取位置について規定する。
2.適用期限
この附属書は、平成20年12月31日まで適用する。
3.引張試験片及び曲げ試験片の採取位置
引張試験片及び曲げ試験片の採取位置は、次による。
  1. 鋼板及び平鋼 : 試験片の中心は、幅の縁から幅の1/4の位置とし、かつ、4号試験片を用いる場合は、更に厚さの1/4の位置とする。ただし、中心が幅の縁から幅の1/4の位置又は厚さの1/4の位置に採れない場合には、なるべくこれに近い位置とする。
  2. 形鋼 : 附属書1図1による。ただし、附属書1図1によれない場合には、なるべくこれに近い位置とする。試験片が附属書1図1のように採れない形鋼の場合には、I形鋼に準じる。その他の形鋼については、受渡当事者間の協定による。
附属書1図1 形鋼の引張試験片及び曲げ試験片の採取位置(等辺山形鋼、不等辺山形鋼、不等辺不等厚山形鋼)
附属書1図1 形鋼の引張試験片及び曲げ試験片の採取位置(球平形鋼、溝形鋼、T形鋼)
附属書1図1 形鋼の引張試験片及び曲げ試験片の採取位置(I形鋼、H形鋼)
附属書1図1 形鋼の引張試験片及び曲げ試験片の採取位置




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